この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
わたしの彼は 甘くて強引
第9章 紳士な意地悪は如何ですか?

「あら、パン屋さんになりたいんじゃなかったの?」
皿を舐めようとした陽子から
多恵は即座に皿を取り去る
「他にもいっぱいあるの。ケーキ屋さんとか……」
ペットショップの店員さん、
保育園の先生、
動物園の飼育員さん
他には…――
陽子は知りうる限りの職業を羅列しているかのような勢いで、次から次へと将来の夢を言い並べていく。
そして、最後に行き着いた答えが…。
「――わかった!! わたし、しょーお兄さんのオヨメさんになりたいっ」
「…っ…え!? 俺のお嫁さん?」
これには流石に翔も驚く
「…それは嬉しいけれど…、陽子ちゃんがオヨメさんになれる頃には、俺はもうオジサンになっているよ」
彼はなるべく柔らかく、傷つけないようにかわした。
「そっかぁ…」
陽子は渋々納得したようだ。

