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わたしの彼は 甘くて強引
第9章 紳士な意地悪は如何ですか?



――――



間もなく、昼食が完成する。


もともと二人分しか用意されていなかったために少な目になったオムライスと、それを補うように添えられたのがポテトサラダ


これまた三人が座るにはいささか小さなちゃぶ台に、その皿は置かれた。



「陽子ちゃんはオムライスが好きなの?」

「うん…好き!」


ペロリと平らげてしまった彼女は、名残惜しそうに皿に残ったケチャップをスプーンで掬っている。


俺もご馳走になって良かったのかい?

翔がそう尋ねると、彼女は首を大きく縦に振った。






「――…これは宿題?」


陽子の足元に置かれたプリントを手に取る


「うん。大きくなったら何になりたいか、書くの」

「まだ書けていないんだね」

「だって…わかんないから」



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