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わたしの彼は 甘くて強引
第3章 旅先の一夜

でも、このままだとわたしはまた……
匠さんの愛撫を受けてばかり
「…ハァ、…匠さん?」
「?」
「今日はそれ…、わたしが……付けます…!」
ゴムを手にした匠に柚子が恐る恐る提案する
「……!」
少々驚いた様子の匠
すぐに、いつもの余裕のある笑みに変わった――
「…、…ならそうしろ」
「……コクリ」
頷いた柚子は彼からゴムを受け取った。
――パサッ…
匠が腰紐を抜き取ると浴衣の前がはだけ、その下の身体が彼女の目の前に露わになる
「――…震えているな」
「…そ、そんなことっ」
柚子は彼の下半身に手を伸ばした。
既に堅くなったその場所にゆっくりとゴムをあてがう。
匠さんはいつも、わたしの恥ずかしい所を全て受け止めて、そして愛してくれる――
だからわたしだって…。
「……」
恥ずかしくて直視はまだできないけれど、でも不思議…
彼のものからは
こうやって目の前にあっても卑猥さや厭らしさを感じない
何故だろう
“――…わたしがこの人を愛しているから?”
好きだから…。
ゴムを付け終わった柚子が顔をあげれば、そこには妖しく見つめる彼の瞳――
一瞬で捕らえられた彼女は、目をそらすことができない
「…あっ!」
そして勢い良く柚子は布団に押し倒された。

