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わたしの彼は 甘くて強引
第3章 旅先の一夜

ゆっくりと瞬きをした後の
濡れた瞳が匠を見つめかえす
「…ん…ッ!」
彼の腰が動き出せば、途端にその目は細まり彼女の眉間に皺が入った。
「――…ハァ…あッ…っ」
「……」
「たッ…匠さん…っ!…もう少しこのままで…っ…アっ」
「……っ」
「…アっ//…まだ…!…動かないで…!!…ッ…」
「…それは無理だ…」
匠は彼女の頼みを拒否すると
律動のスピードを速めていく。
もとより
彼は既に限界だった。
柚子の仕草のひとつひとつが可愛らしく、そろそろ自分の制御が利かなくなる――
彼の内に潜む狼は十分過ぎるほどに欲情していた。
「…はぁッ……アっ…アっ!……あぁ…っ……激しいッ…」
先程までの、満たされて高揚したお前の表情も好きだったが…
やはりこの…
快楽に堪えきれず歪む顔がたまらない――
そして普段の透き通った声からは想像できないような、鼻にかかった淫らな喘ぎに男は魅了される
「…ハァァッ…ぁぁッン…っ…」
初めて出会った頃とはまた違う、大人っぽい色気さえもを含んだその声に
匠はただ聞き惚れた。

