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わたしの彼は 甘くて強引
第7章 Dr.市ノ瀬
自動ドアが開き、
柚子は中に入った。
吹き抜けのとにかく広いエントランスには、いくつかの椅子やソファーが並べられ
見舞か通院かの人たちが座っている。
各科への案内表示を通り過ぎて、椅子のひとつに腰掛けた柚子
彼女はここで、待ち人が現れるまで本を読んでいた。
「……」
「おっ…矢崎さんですか。お久しぶりです」
「…あ、先生」
白衣を着た中年のドクターに声を掛けられ、柚子は立ち上がって挨拶する。
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