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わたしの彼は 甘くて強引
第2章 再会から一年…

――――
…ポチャ…ッ
薄く湯煙のあがる露天風呂
長い髪はお団子にして頭上で束ね、崩れないように気をつけながら柚子はそっと…脚を湯に沈めた。
「…あッ…つい…ッ」
露天ということもあり、気温との温度差に身体が驚く
へりに腰掛け脚だけ浸かり、柚子は湯をすくい取ると軽く身体にかけていく――
肩から伸びた長い首を傾かせ
背中にもピシャリと湯をかけた。
露天の隅からは勢いよく温泉が注がれ、ザーーっと音を立てながら波紋を描いて水面を揺らす
「――…」
彼女がゆっくりと身体を沈めれば、その場所から同じように広がる波紋が……
別のそれと合わさって形を崩した。
チャプン…
「…ふぅ」
柚子は胸まで浸かると小さく息を吐いた

