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わたしの彼は 甘くて強引
第7章 Dr.市ノ瀬

「いただきます♪」

スプーン片手に手を合わせる柚子


...パクッ


「……ん、美味しい。良かった上手くできてて…」


匠は甘いものは嫌いだが

甘いものを食べる彼女の姿は好きだった。


「…旨いか?」

「…♪」



スプーンにすくわれた真っ白な杏仁豆腐が、震えながらゆっくりと彼女の口元に運ばれていき――


チュルリと吸い込まれ姿を消す……


水気を帯びて濡れた下唇を


柚子の舌が控えめに舐めとった




「――…ッ」



無表情のまま、匠の喉が大きく音をたてる




――…スッ



「……!?」


次の瞬間には

匠の右手が彼女の顎を捕らえていた。





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