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血ダマリ美青年の狂気愛
第4章 囚われた身体

ぐちゅ…と音をたてて入ってくる。

ずっしりと、重い、硬い塊が少しずつ蜜路をひらき押し挿ってくる。

「…ッ…か、は…!あ、あ、あ……!」

とろけきったソコをもってしても受け入れるのは簡単じゃない。

ぎちぎちと拡張される痛みが身体を穿いた。

少女は苦しそうに呻いた。

「…ッ─ハァ……痛いか?」

「……あうっ……う……!」

「固い な……、息……吐きなよ」

「カハッ……うう、う あ……!」

力を抜くように言われても、身体が強ばってしまう。


……ああ


やっぱり嫌だ


こんなの、こんなの


「──… 怖い か?」


「…ッ…!」


どうして?そんな顔をするの?


「ハァ、ハァー…!
…な んなんだろうな…っ…!何故……こんな」



痛みに歪む少女の顔を覗き込み、彼が呟く。

息を吐き出すたびに喉仏が上下して

気持ちの良さと劣情と、それから切なさを噛みしめるかのように歯を食いしばっている。

そんな彼の表情は…ひどく官能的で

やっぱり魅力的だったから

痛みに貫かれる少女の心に、形容しがたい複雑な感情を生み出した。

“ 心まで…可笑しくなっちゃったのかな ”

痛みにも羞恥にも投げやりになって、取り憑かれる。

一度そうなってしまえば……その先に甘美な世界が待っている気がしてならなかった。


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