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家庭教師のさよ子先生 誘惑のノースリーブ
第7章 ABC3 小夜子のターニングポイント
2月上旬の寒風が吹き抜ける朝、私は同志社大学商学部の全学部日程の試験に臨むチアキくんを京都府内に設けられた試験場まで見送りに行っていました。
「それじゃ全力を尽くしてきます。共通テスト利用のチャンスもありますけど、せっかくなら一般入試で合格を勝ち取りたいので」
「うん、今のチアキくんなら絶対に大丈夫だよ。受験票とか筆記用具とかちゃんと用意してきたよね?」
去年の5月の時点ではそもそも大学受験ができるのか怪しかったチアキくんは私の指導を受ける中で驚くべき急成長を遂げて、今では進学校で3年間必死に勉強をしてきた生徒にも引けを取らないほど凛々しい受験生に成長していました。
今のチアキくんならきっと今日の入試で正規合格を勝ち取ってくれるはずと考えて、私は自分より頭一つ背が高い高身長のチアキくんを上目遣いに見つめました。
そして……
「チアキくん、私から最後に言いたいことがあるからちょっと耳を近づけてくれないかな?」
「さよ子先生からメッセージですか? 何だろう……ってええ!?」
私は右の耳を近づけてきたチアキくんの頬に優しくキスをして、驚くチアキくんにいたずらな笑顔を向けました。
「これが私からの最後の応援です。……合格できたら、続きをしようね」
「先生……。分かりました、今日一日にすべてを賭けて頑張ってきます」
チアキくんはそう言うと決意を込めた表情で試験会場に入っていき、今日はこれから中学校がちょうど休校日の万二郎くんの授業に向かう私は会場の最寄駅まで歩いて戻ることにしました。
「それじゃ全力を尽くしてきます。共通テスト利用のチャンスもありますけど、せっかくなら一般入試で合格を勝ち取りたいので」
「うん、今のチアキくんなら絶対に大丈夫だよ。受験票とか筆記用具とかちゃんと用意してきたよね?」
去年の5月の時点ではそもそも大学受験ができるのか怪しかったチアキくんは私の指導を受ける中で驚くべき急成長を遂げて、今では進学校で3年間必死に勉強をしてきた生徒にも引けを取らないほど凛々しい受験生に成長していました。
今のチアキくんならきっと今日の入試で正規合格を勝ち取ってくれるはずと考えて、私は自分より頭一つ背が高い高身長のチアキくんを上目遣いに見つめました。
そして……
「チアキくん、私から最後に言いたいことがあるからちょっと耳を近づけてくれないかな?」
「さよ子先生からメッセージですか? 何だろう……ってええ!?」
私は右の耳を近づけてきたチアキくんの頬に優しくキスをして、驚くチアキくんにいたずらな笑顔を向けました。
「これが私からの最後の応援です。……合格できたら、続きをしようね」
「先生……。分かりました、今日一日にすべてを賭けて頑張ってきます」
チアキくんはそう言うと決意を込めた表情で試験会場に入っていき、今日はこれから中学校がちょうど休校日の万二郎くんの授業に向かう私は会場の最寄駅まで歩いて戻ることにしました。