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年下のカレ
第3章 新しい日々
〜大好き〜
私たちが付き合うことになってから、職場では2人ともうまくやっています。
馴れ馴れしくなることもなく、変によそよそしくなることもない。

けど時々、2人きりになるタイミングがあると、世間話をしながら突然、

「尚美さん、今日もキレイだね。」とか…

「尚美さん、好きだよ。」とか…

私がカレの『彼女』であることを確認するように、彼氏モードになったカレが、少しからかってきます。

「ばかっ…誰かに聞かれたらどうするのよっ。」

「ちゃんと誰もいないのを確認してから言ってるもんねー。それに、変な気は起こしてないから、ルール違反じゃないし。」

「もうっ…」

そう言いいながら、カレの腕をグーで軽く殴る私…
なんだかんだ口ではたしなめながらも、時々行われるこういうやり取りを、私自身も楽しんでいるのは否定できません。

もちろん、仕事は仕事でちゃんと頑張っています。
むしろ、前よりも頑張れているくらいです。
同じ職場にカレがいることや、カレとの新しい日々が、影響しているからだと思います。

それはカレも同じらしく、それまで以上に懸命に熱心に働いてくれました。
そして相変わらず、持ち前の明るさ人柄の良さで、職場の大先輩たちにも大人気…

「アイツは、ほんっとよく働くよなー!」

「ああいう子に、娘を嫁がせたいわ〜。」

と、50代60代のおじさんおばさんからは特に大絶賛!

「自分があれくらいの頃は、遊んでばかりで、バイト先でも怒られたりしたけどな〜…大違いだ!笑」

なんて、30代40代の男性女性たちからも一目置かれている。

(実わね…私の彼氏なのっ♪)

そう暴露して自慢したい気持ちに何度襲われたことか…

カレが褒められるとすごく嬉しかった。とても誇らしかった。
そして何より、すごくかっこよく思えて、どんどんどんどん『好き』という気持ちが強くなった。

これがカレの計算なら、ほんとにすごいし、大成功なのですが…
そんな計算高い男じゃないことを、私はもう知っています。
だからこそ、カレが『素敵』に思えるし、こんなにも『大好き』なんですよね♡
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