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結ばれなかったパートさん 〜寂しいブルーベリー〜
第3章 手とクチでシテくれたパートさん

お店は警備システムを入れたらもう中には入れません


敷地内もすぐ出ないといけなかったので、少しだけ車を移動させました


2台の車で湖の観光パーキングの場所まで移動して、ボクの車のほうに彼女に座らせ、真夜中にふたりで話しをしました


今まで支えてくれてありがとう、
一緒に働いてて楽しかった

という話しをして最期のお別れをしました



もう今夜が本当に最期の最期



最終出勤でしたので、ボク以外は全員退社たったのです


ちなみにボクは次の店を閉店させるために、閉店要員として転々とさせられていました



そのときに


お前、俺のこと好きだっただろう?


と声をかけてみました


どうせ最期ですから本人の口から聞いてみたかったのです



すると、ハイ!好きでした!
でも彼女さんいてたし、仕方ないです

と答えてくれました



そして、


自分の見てくれの悪さからきっと今後誰とも付き合う事はないんだと思います、と語っていました



それは、酷ですがそうかもしれません


巨体を揺らし、フゥフゥ息をする彼女は現実的でした


せめて可愛らしい顔立ちだったら、それでも相手は出来たと思いますが、正直言って可愛らしい顔でもありません



お前はとてもいい女の子なんだけどなぁ、
俺はわかってるから


と言ってあげると、



それだけで嬉しいですよ〜

と笑っていました




その時に、ボクから


なんでダメもとでも俺に告白しなかったんだ
気持ちを伝えないと始まらないだろ


と言うと



彼女さんが居てるんだから、好きでも言わないですよぉ、と言います



ボクは



何も知らないまま、これからも過ごすつもりか?


と聞いたら



そりゃしてみたいけど、わたしなんて無理ですもん
一生ムリです


と苦笑いしてました




一生かどうかはお前の勇気次第なんだぞ?


ボクはその子のことがかわいそうに思えて、

そして見た目は悪くてもお気に入りの子だったので、

ボクなりのお礼をしたかった



ボクはシートから腰をあげて、その子に覆いかぶさるようにキスをしたのです




驚いた彼女はすこし抵抗していましたが、あっさりと受け入れました


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