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結ばれなかったパートさん 〜寂しいブルーベリー〜
第2章 1回だけシテみようと誘ってきたパートさん
2人目のパートさんはボクがまだ20代のときに赴任していた店のパートさんです
当時、新店を立ち上げたとき上司がボクに店長やってくれとお願いされた店です
そこは治安が悪い地域です
ですが人口密度がめちゃくちゃ高い場所で家賃も他の店の2倍から3倍近くかかるような都心店舗でした
若手の店長では役不足、
ベテラン店長はこだわりが強すぎてフレキシブルに対応出来ない、
みたいな事を言われてボクに回ってきました
当時は近隣店舗の店長さんを集めて役職のないリーダー的なまとめ役を任されていたので目をつけられました
オープンがゴールデンウィーク前とあって売上は凄まじかった記憶があります
そこのオープニングスタッフとして頑張ってくれたのがこれから話すパートさんです
当初3人いた主婦パートさんのなかではいちばんおとなしい人でした
半年でボクが店長からマネージャーに昇格したあとも、その店舗を駐在店にしていたのでよく食事会とかもしていて、そのパートさんも午前スタッフの中ではいちばん参加してくれていました
というのも他の午前中の主婦パートさんは子供さんや旦那さんの食事をしたりするので夜に外に出れない琴が多かったのですが、
その人だけは旦那さんが単身赴任だった事もあり、比較的夜の食事会やカラオケ会にも参加されていたのです
そしてボクのワンルームアパートのすぐ近くという事もあり、ボクがアッシー君のようになっていました
ボクは酒が飲めないのでちょうどよかったのでしょう
ボクが昇格してから後任の店長は、古くから知ってるボクの先輩でした
先輩は以前大きなミスをしたり、言葉が強すぎて周りから嫌われるような人でしたのでスタッフさんからの受けもかなり悪かったです
飲み会を開くとき、カラオケ会を開くときも当然そこの店の店長である先輩は参加してました
ボクはそこのエリアのマネージャーでしたし、アパートも歩いていける近場だったので毎回呼び出されます
そして先輩はけっこう電車を乗り継いで通う不便なところから通われていたので飲み会の帰りぐらいはボクが車で送っていたのです
片道1時間半、往復3時間の深夜のドライブでした