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結ばれなかったパートさん 〜寂しいブルーベリー〜
第2章 1回だけシテみようと誘ってきたパートさん
そのとき毎回付いてきて同乗してくれていたのがこの馴染み深いパートさんでした
帰り道一人じゃ淋しい気持ちでしょ?
私が付いていくわ!
と乗り込んでくれるのです
先輩は勘違いしてました
このパートさんは俺のことが好きなんだ、と
なんせ毎回、送り届けるときに同乗してきてくれるのですから無理ありません
それから何年も経ってから、
ボクは全国転勤で他の地方を転々としていましたが、年に一度、そこの店の忘年会に呼ばれるため高速を走ってかけつけていました
なんせ顔見知りのスタッフばかりですし、
オープン店長とオープンスタッフの関係です
飲み会が終われば、そのパートさんと深夜営業していたファミレスに行って1年ぶりの報告会をするのです
なんの報告かというと、
浮気相手との出来事の報告会です
ボクは地方に転勤となったとき、現地でちょくちょくロマンスがありました
パートさんのほうも掛け持ちで働いている夕方勤務の職場で不倫をしていました
お互いひとりに縛られない者同士、意気投合して
こないだこんな事があったよ、とか
こないだこんな所でえっちした、とか
話し合うのです
今を思えばバカな関係ですが、当時は何でも話せる関係という親しい間柄になっていました
ただ年齢はボクより15以上も歳上のパートさんで、子供も独立したり、旦那は単身赴任のまま転勤したりと自由な時間が多かったのです
そのときにいろいろ話しをしてました
旦那さんと結婚する直前までもうひとり相手が居て、結婚式数日ギリギリ前にもホテルで会ってた、というぐらい男好きなパートさんでした
顔も普通のおばさんでしたし、特別美人でもなかったのですが、なんせ明るい人でしたので男が寄り付きやすいのでしょうね
ある日メールでやり取りしていたときに、
数年前のボクの後任の店長だった先輩からお誘いのメールが何回も来るんだ、と暴露してきました
本人は先輩がキライだったのでのらりくらりとかわしていたそうですが、あれから10年近く経ってもいまだに口説かれてるそうです
そのときにパートさんが言ってきたのが、
なんでアンタは誘ってこないんだ
と言われました