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君とメメント・モリ
第9章 クリスマスの朝、再び抱き合って
「昨晩あなたのもとに死神が来たと思うんですが・・・」

凛は男の言葉を遮るようにエントランスのオープンボタンを押した。

警察が駆け付けたり、死神を探す見知らぬ男が家に押しかけたりするのを近所の住民に見られたら、ここにはいられなくなる。それだけは避けたいと思った凛は、カーディガンを羽織るとドアを開けて男を待ち構え、周囲から隠すように素早く迎え入れた。
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