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君とメメント・モリ
第10章 12月25日クリスマスの朝 オフィスにて
新宿の高層ビル群のなかでひときわ目立ったデザインでそびえる鳳条ビル。
靴音を響かせてホールを横切る人波が、株式会社鳳条建設の入り口ゲートへと吸い込まれていく。ICカードをタッチして、列をなしてゲートをくぐっていく。
凛は人の流れに溶け込んで社屋に入り、エレベーターの到着を知らせるブザー音が鳴り響くドア前で列に並んだ。
フロアに降り立ち、廊下を歩いていると、夏美が後ろから小走りで追いかけてきた。
「凛・・・昨日はごめんね。突然あんな話をしちゃって」
靴音を響かせてホールを横切る人波が、株式会社鳳条建設の入り口ゲートへと吸い込まれていく。ICカードをタッチして、列をなしてゲートをくぐっていく。
凛は人の流れに溶け込んで社屋に入り、エレベーターの到着を知らせるブザー音が鳴り響くドア前で列に並んだ。
フロアに降り立ち、廊下を歩いていると、夏美が後ろから小走りで追いかけてきた。
「凛・・・昨日はごめんね。突然あんな話をしちゃって」