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君とメメント・モリ
第11章 12月25日夜 復讐はクリスマスの夜に
玄関のドアを開けると、姿見を前に死神が立っていた。
至近距離で死神に再会した凛は飛び上がり、その顔を見上げた。ほんの少しだけ吊り上がったくっきりとした眉の下、アーモンド形の美しい目が凛を見下ろしている。
濃紺のスーツにネクタイを締め、眉にかかる長さの髪を横に撫でつけてある。形のいい額を露わにしたことでぐっと知的な印象だ。その姿は髪を乱して獣のように凛の体に激しく腰を打ち付けていた今朝の姿とはまるで違っていた。が、どちらの死神も美しいことに変わりはなかった。
至近距離で死神に再会した凛は飛び上がり、その顔を見上げた。ほんの少しだけ吊り上がったくっきりとした眉の下、アーモンド形の美しい目が凛を見下ろしている。
濃紺のスーツにネクタイを締め、眉にかかる長さの髪を横に撫でつけてある。形のいい額を露わにしたことでぐっと知的な印象だ。その姿は髪を乱して獣のように凛の体に激しく腰を打ち付けていた今朝の姿とはまるで違っていた。が、どちらの死神も美しいことに変わりはなかった。