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君とメメント・モリ
第11章 12月25日夜 復讐はクリスマスの夜に
「でも、拓斗、所持金まで無くなってしまって、大丈夫でしょうか」

「あいつにはもう新しい恋人がいるんだからその女が助ければいい。凛がそうしていたように」

一文無しになった拓斗を目の前にして泣きわめく夏美を想像した。後ろめたい気持ちもあったが、少しばかり気持ちが晴れやかになったのも事実だった。
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