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君とメメント・モリ
第16章 12月27日土曜日 朝 左手に星が舞い降りた日
翼は、ドレッサーに腰かけて指輪を見つめている凛を、後ろから抱きしめた。

凛の目線の先にある、小さなフォトフレームに目をやる。

とたんに翼の呼吸が止まった。驚きに、肌に冷たい汗が滲む。鼓動が激しく脈打った。

───この二人は。

翼は思わず凛から腕を離して後ずさった。

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