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君とメメント・モリ
第17章 年末年始の新婚旅行
新婚旅行に行こう、と言い出したのは翼だというのに、宿に着いても翼は何となく元気がなかった。いつも食欲旺盛な翼が、宝石のようなお刺身の盛り合わせを目の前にしても、箸がほとんど動かなかった。
翼が秘密で確保してくれていた、温泉地にある鳥居リゾート系列のホテルで、凛は部屋についている露天風呂に入って月を見上げた。
ゆっくり温まった後、髪を拭きながら部屋に戻ると、翼の姿がなかった。どこへ行ったのだろうか。夕ご飯をあまり食べなかったから売店でおつまみか何かを探しに行ったのだろうか。
翼が秘密で確保してくれていた、温泉地にある鳥居リゾート系列のホテルで、凛は部屋についている露天風呂に入って月を見上げた。
ゆっくり温まった後、髪を拭きながら部屋に戻ると、翼の姿がなかった。どこへ行ったのだろうか。夕ご飯をあまり食べなかったから売店でおつまみか何かを探しに行ったのだろうか。