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君とメメント・モリ
第22章 終章
翼は、ショウが赤ん坊のころの、ある夜の出来事を思い出した。
夜中、なかなか泣き止まなかったショウを、凛が必死であやしていたときのことだ。
その肩越しに、翼がこの赤ん坊を見つめたのだった。
そのとき、ショウと目が合った気がした。するとショウは泣き止み、表情を緩ませた。
そのあとすぐに、目元をとろんと蕩けさせて、凛の肩に頭を預け、深い眠りについたのだった。
ショウには、翼のことが、ずっと見えていたのだ。
───俺の、息子。死神と人間の、架け橋・・・。
夜中、なかなか泣き止まなかったショウを、凛が必死であやしていたときのことだ。
その肩越しに、翼がこの赤ん坊を見つめたのだった。
そのとき、ショウと目が合った気がした。するとショウは泣き止み、表情を緩ませた。
そのあとすぐに、目元をとろんと蕩けさせて、凛の肩に頭を預け、深い眠りについたのだった。
ショウには、翼のことが、ずっと見えていたのだ。
───俺の、息子。死神と人間の、架け橋・・・。