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君とメメント・モリ
第4章 侵入者
「死の領域、結界、死神」

凛は男の口からこぼれ出た耳慣れない言葉たちを機械的に繰り返し、しばらく立ち尽くしたあと、やっとのことで口を開いた。

「ああ、そうなんですね」

消え入りそうな声でかろうじて相槌を返した。

男の言っていることの意味が、全く理解できない。
けれども、精神に異常をきたして事理弁識能力を失った男が全裸で家にいることに間違いはなかった。
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