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君とメメント・モリ
第4章 侵入者
凛は素早くローテーブルのスマホを手に取ると後ずさって玄関に向かい、シューズクロークに掛けたコートと鍵を持って外廊下に出た。施錠し、警察に通報した。管理人室にも連絡を入れる。
しばらくするとマンションの管理会社から派遣されている管理人と、制服姿の警察官が走ってやってきた。
「通報した涼風凛さんですね」
警官の問いに頷く凛を、三十代くらいの管理会社のユニフォーム姿の男が無遠慮に見つめてくる。凛は慌ててコートの前を閉じてキャミソールを隠した。