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君とメメント・モリ
第7章 なぜ凛は死のうとしたのか
凛はメールを送付してはいないと何度も潔白を訴えたが、そのメールの差出元は正真正銘凛のアドレスに間違いなく、明らさまに上司を誘う内容の本文も証拠として保存されていた。
腑に落ちないまま凛は総務課に移り、根も葉もない噂に耐えながら黙々と仕事を続けてきた。
その後、全社員のメールを管理する「情報管理課」の社員が、他人のアカウントを利用してメールが送付できてしまうというバグが長年放置されていたことが発覚した。
凛は、自分が秘書課にいた当時、情報管理課の誰かが自分になりすまして誘惑メールを送ったと確信した。
腑に落ちないまま凛は総務課に移り、根も葉もない噂に耐えながら黙々と仕事を続けてきた。
その後、全社員のメールを管理する「情報管理課」の社員が、他人のアカウントを利用してメールが送付できてしまうというバグが長年放置されていたことが発覚した。
凛は、自分が秘書課にいた当時、情報管理課の誰かが自分になりすまして誘惑メールを送ったと確信した。