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君とメメント・モリ
第8章 その男とはあれをやったのか
これほどまでに懇切丁寧に心の機微まで吐露させておきながら、質問はそれだけなのか、と呆れずにはいられなかった。
が、美しい睫毛を伏せて凛を見下ろし、小首をかしげるその顔を見たら、つい正直に答えてしまった。
「ええまあ、付き合ってたからそれなりに」
「俺はまえから、性交というものを人間界で目にする機会があって、どんなものかと興味があった。どうせ人間になってしまったのだから、いっそのこと体験したいと思う。凛、俺と性交しろ」