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カゴノトリは貴方の腕の中で鳴く
第9章 湯の花温泉

ローションの味と匂いと、
直哉の出した精液の味と匂いがする。

『ん、もうそんでええで?
一花ちゃんも
ちょっと…休憩しようや…』

しばらく…お掃除の奉仕をしていると
頭をよしよしと撫でていた直哉が
もうお掃除は要らないから、
一緒にベッドで横になって
休むように一花に促して来る。

『もっかい…あの露天風呂入って
それから…寝よか?明日…の
朝になったら…景色も見えるやろうし
飯…の前に、朝風呂して…もええなぁ』

この温泉旅館は自然が豊かな
山の中に建てられているので、
きっと明るい時間なら…
山間の緑を楽しみながら
露天風呂に浸かって寛げるのだろう。

「明日の朝…楽しみ…です…」

『自分が楽しみなんは…
朝の飯の方…なんとちゃうん?』

「そ…それは…確かに、
それも…楽しみ…ではありますが…
わ、私が楽しみにして居るのは……」

ちらっと…直哉が一花の方に
自分の視線を向けてくるが
すぐに視線をそらしてしまって。
ニヤッと…自分の口の端を曲げた。

『京都水族館の方…やな?
ホンマ…自分は…嬉しい事が
素直に顔に全部出てまうんやな…』

「……どうせ…、私が
子供っぽいって事…意味ですよね?」

『いんやぁ…、そうやあらへん』

「え?……」

『何考えとるんか、
ぜぇーんぜん分からん…
能面みたいな面しとる女と
一緒に居ってもおもんないやろ?』

その…能面みたいな顔をした
女性が…誰の事を言ってるのか
私にはそこまでの事は良く分からないが。

その湯の花温泉での夜は、
その後にもう1回露天風呂に入って。
浴衣を綺麗に着直して、直哉と
キングサイズのベッドに一緒に入った。

私が…直哉様に引き取られてから
まだ…4回目の夜…なのだが。
あの錦鯉の間で毎日…
布団を並べて貰って寝ていたけど。

今みたいに…1つの…
ベッドの中で過ごすのは…初めてで。

なんだかソワソワしてしまう。



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