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カゴノトリは貴方の腕の中で鳴く
第10章 京都水族館

見た目の色味が…ちょっと
リアルな色調で…グロイんだけど。

手に持ってみるとふわふわで
抱き心地が良くて、毛並みの肌触りも
心地いい…と言う…代物で。

専用のトートバックに入れて
お持ち帰り出来るのだけども。
トートバックからオオサンショウウオの
お顔がこんにちはする感じになる。

オオサンショウウオの入った
トートバックを肩から掛けて
京都水族館を後にすると、
車を待たせている場所まで
梅小路公園の中を歩いて移動する。

『ええ時間なったし…
適当にどっかこの辺で
昼でも食べてから帰ろか…』

そう言って京都水族館からは
車で10分ほどの距離にある
ゆばんざい こ豆や 錦店で
美味しい生湯葉を使ったランチを頂いて。

帰りの車の車中でも
直哉様の枕になる仕事を言い渡されて。
直哉様のお昼寝の枕になりながら、
買って貰ったオオサンショウウオの
ぬいぐるみの顔を一花眺める。

気持ち悪いと言えば気持ち悪いし
可愛いと言えば可愛いとも言えるし…、
キモカワ…と言うやつ…なのだろうか?

でも…大量の大人のオモチャよりも
高級品ばっかりの…あの
もう一つのお土産よりも…。

今日買って貰ったこのぬいぐるみの方が
嬉しいってそんな風に感じていて。
ぎゅっと…そのオオサンショウウオの
ぬいぐるみを一花が抱きしめた。





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