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カゴノトリは貴方の腕の中で鳴く
第10章 京都水族館
しばらく…勿体なくて
飲めなかったんだけど。
直哉様が自分のスマホで、
アザラシのソーダの写真を撮ってくれて。
『ほら、これでええやろ?
眺めとらんと、はよそれ飲みぃや』
「いただきます…」
ストローでソーダを吸うと、
ブルーハワイの味がして。
そんなやり取りをしてる間に
イルカショーの開演時間になったので、
一緒にイルカショーを楽しんで。
『イルカショーなんて
長っい事見てへんかったけど。
割とおもろいやん、悪うなかったわ…』
べた褒めしない辺りが
何とも直哉様らしい感想だなと
そんな風に一花は考えていた。
イルカショーを観たスタジアムの先から
階段を降りて1階に降りる。
そこは京の里山と言う…
ビオトープになっていて。
季節に合わせて、
お米を育てたり、
京野菜である
九条ネギや聖護院かぶらを
育てているのだそうだ。
その先はショップになっていて
オリジナルのグッツ等の
お土産物が沢山売られていた。
『一花ちゃん
これ、買わへん?
やっぱり京都水族館言うたら
オオサンショウウオやんな?』
と言って…凄い特大サイズの
オオサンショウウオのぬいぐるみを
こっちに見せて来る…んだけど。
「いや…えっと…、それは
大きすぎると…思うのですが…」
直哉様が両手で持っている
その特大サイズのオオサンショウウオは
一番大きなサイズで、その大きさは
155cm…オオサンショウウオは
成長すると最大で150cmまで
大きくなるのだそうで…。
ほぼ…原寸大と言う感じになるのだが。
『あかんの?んじゃあこっちにする?
このサイズやったらカバン付いとるねんて』
一番大きな155cmの
オオサンショウウオのぬいぐるみは
そのサイズもさることながらに、
お値段も…かなりいい感じで
27390円…するのだそうだ…。
そんな大きなのは一緒に寝たら
夢にオオサンショウウオが出て来そうだし。
正直…可愛い…とは言いにくい。
次のサイズは、85cmで
それでも十分に大きいが。
さっきのアレの半分以下のサイズで。
お値段も…半分かと思いきや、
お値段はこちらのサイズは
5000円で一番人気のサイズらしい。