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カゴノトリは貴方の腕の中で鳴く
第12章 嵐山

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4月2日

その日の朝も…あの3人の
使用人の女性に着付けをされていた。

使用人の女性3人は、
いつも同じ着物を着ていて、
それぞれに帯の色が違うので…
髪型も同じだから。
雰囲気を寄せてる…んだろうけど。

今日のお着物は…京小紋で
袋帯を結んで貰った。

小紋と言えば名古屋帯だけど
それだと普段着過ぎてカジュアル過ぎるから。
小紋だけど品物がいい派手目の
華のあるデザインの京小紋に…
袋帯の…ちょっとしたお出掛けの装いだ。

こっちが支度を済ませて
直哉様の元へ向かうと、
直哉様は青磁色の紬に
黒紺の羽織姿で。

多分直哉様が着てるのだから
普段着…の扱いの紬だけど
大島紬とか…なんだろうな……。

『一花ちゃんは今日も
べっぴんさんやね、ほな行こか』

車に乗り込んで嵐山に向かう、
神社とかお寺は9時から参拝できるので。
今から向かえば…それ位に
嵐山に到着できるのだろうか…?

嵐山に向かう車内でも
直哉様はいつも通りで、
私の膝に頭を置いて寛いでいる。

『今日も…あれ…この下に、
ちゃんと履いとるんやろ?』

「はい…履いております…
その御指示…された物を…」

今日は…Oバックの…
お尻が丸出し状態のショーツに
振動するオモチャが付いたもので。

今日は…屋敷を留守にしないから
リモコンで操作するタイプの物だ。

座って居るだけでも
アソコとクリトリスに
オモチャの本体を押し当てている
状態になって居る訳で。

『じゃあ…着くまで退屈やし…
ちょびっと…遊ぼか…』

そう言って直哉がオモチャの
スイッチをオンにして来て。

「んんっ…」

思わず喘いでしまいそうになるのを
自分の口を手で塞いで押さえた。

『口は…手ぇやのうて、
こっちで塞いどいたらええやん』

こっちと直哉が自分の股間を
指差しながらそう言って来て。

『スモーク貼ったるし、
外からは…中で何しとろーと
なぁーんも見えへんよ?』

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