この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
カゴノトリは貴方の腕の中で鳴く
第12章 嵐山

私達は…後部座席だし、
カーテンで運転席とは
区切られているから
目隠しの役割を果たしていて
運転手さんからも見られたりしないけど…。

直哉の紬の前を開いて
その下から…直哉のモノを出すと。
愛おしむようにして陰茎にキスをする。

『そろそろ…、これ…
自分ん中に…挿れて欲しい
思うようになって来たんちゃう?』

直哉様は…口での奉仕とか
手での奉仕とか…、
前に教えて貰った素股…での
奉仕…は…要求して来るけど…。
性交…その物は要求して来ない…。

ビクッと…その言葉に
一花の肩が跳ねた。

『ええんやで…俺に遠慮せんだかて。
俺に好かれよう思て、
なんて答えたらええんやろって
そない思ってんねやろ?どうせ…』

「………ッ…」

すぐに即答して返事を
自分は返す事が出来なかった。
自分でも自分の意思が…見えないからだ。
直哉に対するこの感情が、
余りにも曖昧な感情だからだ。

望まれてしまえば応じるしか
私には選択肢はない、
だから…そうしろと命じるんじゃなくて
どうなのかと、質問をしたのだ。

探られてる…。

自分の全身の毛穴が一瞬で
逆立つ感じとゾクゾクと
背筋が…寒いと…感じる程に
凍り付く様な…感覚に…
指先が…小さく震える。

私からの好意…なんて…
欲しいと望まれている物ですら
無いのかも知れないと思うと…。

自分のその感情が無用の物になる。

フッ…と直哉が口の端を曲げると。
その目を伏せる。

『……まぁ…、その顔
見とったら、分かるこっちゃ。
まだまだや…な…、自分には
そんなんまだ早いねんから
出来へんこと無理してせんでええねんで?』

よしよしと直哉の手が
一花の頭を撫でて来て。

私の頭を撫でるこの手の感触は
嫌いじゃないし…、むしろ好きで
心地いい…とさえ思ってしまうし。
もっと…して欲しいと思ってる。

『なんも…慌てることなんて
あらへんねんし、時間なんて
アホほどあるんやしなぁ……せやろ?』

/283ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ