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カゴノトリは貴方の腕の中で鳴く
第15章 番外編 須磨シーワールド 後編
ドルフィンスタジアムは
3階建てになっていて。
2階にプールと客席
3階部分は全部客席で…。
ショーの全体が良く見える場所には
有料の特等席があるのだそうだ。
既に11時からのショーの
場所取りをしてる人がいる中で
直哉様が本館に行こうと言っているのは
その11時からの有料席を
既に買って座席を押さえているからで。
『下降りる?
下からイルカ見えるらしいで?』
1階部分は地下の扱いで、
下からショープールを泳ぐイルカを
見る事ができるのだそうだ…。
イルカショーの最中のイルカの動きを
水中から見たい派には人気なのだそうで…。
1階に降りて…しばらくイルカを見て。
同じイルカスタジアムの1階には
地元の食材を使ったお料理が
食べられるフードコートと、
お土産物売り場が併設されていて。
2階に戻ると…そのまま連絡通路を渡って
本館であるアクアライブに移動する。
アクアライブの入口では…
大きな滝が出迎えてくれて…。
1滴の水から始まり
その水が集まって川になり…
そして海になるまでの…水の一生の様な
そんな…テーマに沿って…
川の上流から中流下流へと…
その場所に住む魚たちが…その
生活環境と共に展示されている。
入口にある大迫力の滝は
兵庫県の三木市にある
黒滝がモデルなのだとか。
水族館はリニューアルされたが
前の須磨海浜水族園の生き物の
約94%がこの須磨シーワールドで
継続して飼育されているのだとか…。
『むしろ…残りの6%も
場所あんねんし、どっかに入れたれよ』
アクアライブの3階から
1つ下の階に移動すると。
そこは…色々なクラゲを見る事が出来る
クラゲライフ広がっていて。
お馴染みのミズクラゲや
アカクラゲ、逆さクラゲや
タコクラゲなんかのクラゲを見られる。
私がクラゲをスマホで撮っていたら。
こっちに冷ややかな視線が
向けられているのを感じて。
隣にいる直哉様の方を見ると…
めんどくさそうな顔をしていて。
そろそろあっちのドルフィンスタジアムに
移動しようと声を掛けられて。
名残惜しさも感じながらも…
直哉様に手を引かれて…
アクアライブの中を移動して行く。
『平日やけど…舐めとったわ。
ぎょーさん人おりすぎやろ…』