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カゴノトリは貴方の腕の中で鳴く
第15章 番外編 須磨シーワールド 後編

この水族館に思い出のある
シニア世代のご夫婦や
平日だからなのか未就学児を連れた
親子連れなんかの姿もあって。

平日の割に…オープンしてすぐの
須磨シーワールドは混雑していた。

そりゃ…オープンの10時過ぎから
11時のショーの場所取りをする人が
平日でも居たりする位みたいだし…。

関西で唯一オルカショーが見れる
水族館と言う事も注目されてる理由なのかも。

11時前にドルフィンスタジアムに付くと
さっき通って来た時とは違って
もう満席状態になっていたのだけど。
3階にある…有料座席を…
直哉様がリザーブしていたので…
こんなギリギリに来ても…ショーが楽しめる。

20分のイルカショーを楽しんだ後は…。

『一花ちゃん、1回こっから出て
すぐそこに飯でも食いに行こうや』

すぐそこと言ってどこに行くのかと
思っていると、須磨シーワールドをでて
国道2号線を横断した先にある。

創業は明治25年の…老舗の
焼き鳥屋である鳥光の本店で。
個室に通して貰って…
お昼のランチを頂いたのだが…。

メニューのお値段を見て…
直哉様が選ぶお店にしては
何と言うか、庶民的と言うか
かなりリーズナブルな印象だったのだが。

大きな手羽焼きには
甘い秘伝のたれが絡められていて
香ばしく焼かれていて美味しかった。

ランチを頂いてお腹を満たした後は
また須磨シーワールドに戻って来て。

さっき途中だったアクラライブの
続きを…見る為に移動する。

オルカショーは14時からの回を
有料指定席を取ってあると言われて
その時間まで…館内を…見て回る。

愛くるしいゴマフアザラシや
アシカの姿を見たり…。

2階に降りると…突然
天井の高い空間が現れて……
ヤシの木が生えた南国の
波打ち際が目の前に現れる。

『波…あるやん…』

砂浜には…波が寄せては返して居て。
人工的に波を再現してあるようだった。

その砂浜の波打ち際から
横側に回って水中の様子を
眺める事が出来る様になって居て。

浅い波打ち際から
水深が深くなって行くのを
横から眺める事が出来て
カラフルな熱帯魚たちが泳いでいる。

1階には大きなオーバーハング水槽があり
水槽の前に立つと海の中に居るような
そんな眺めを楽しむ事が出来る。

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