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カゴノトリは貴方の腕の中で鳴く
第15章 番外編 須磨シーワールド 後編

なぎの方は…ディープブルーの

深海をイメージした様な…

そんな落ち着いた空間になっていて。

ちょっとした個室の席も用意されている。

そのなぎの個室に案内された。



せとうちハーバーレストランの方は

明るくて広くウッド調の開放的な

空間のバイキングレストランで

移動する時に…チラッと見たけど…

あっちのご飯も美味しそうだったんだけど。


なぎの落ち着いた雰囲気の個室で

コース料理を頂いて。

直哉様と一緒に…客室に戻って来る。

お風呂のお湯を抜いて、

新しくお湯を張り直して。

直哉様と一緒にお風呂に入った。

こっちが髪の毛を乾かしている間

直哉様は…リビングで寛いで

お酒を飲んでいて。

「直哉様…」

『ああ、終わったん?
終わったんやったら、
一緒にベッド…行こか?』

1つの部屋の中ではあるが
船室風の木の壁で
3方と天井を囲まれているから。
ベッドのある場所は…
特別な…空間の様に感じる。

大きなキングサイズのベッドが2つ
ハリウッドツインのスタイルで
このお部屋には設置されていて。

真ん中に寝るのも変なので、
片方のベッドの上に一緒に上がった。

隣のベッドに上がらずに
一緒のベッドに上がった私を見て
直哉様がニヤニヤして笑って居て。
何か…おかしい事をしただろうかと
そんな風に考え居たら。

『えっちい事……するんやろ?』

「え?…しない…ん、ですか?」

『今日は…自分へのご褒美やしな…
お休みがええ…言うんやったら。
今夜のお勤めは…無しにしてもええで?』

そんな提案をされてしまって。

そのまま…ベッドの上で

しばらくフリーズしてしまって居たのだが。

『まぁ…ご褒美やし…
今夜は…一花ちゃんは…
なぁ~んにもしやんでもええで?』

今日の…この須磨シーワールドは
頑張った私へのご褒美なので、
今夜は…私からのご奉仕は
一切必要ないと…言われてしまって。

身体を…ベッドの上に倒されてしまった。

こっちから……直哉様に…
なんのご奉仕の1つもしないのであれば。

私は…一方的に…直哉様に
可愛い可愛いをして愛でられるままで。

恋人同士が…するみたいな…
そんな…甘いセックスに…
戸惑いながらも…喘ぐしか出来なくて…。



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