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カゴノトリは貴方の腕の中で鳴く
第15章 番外編 須磨シーワールド 後編

ますます…直哉様が…
何を考えているのか…
戯れの思い付きの様な行動に…
振り回されてしまう…。

『一花ちゃん…
これは…どない?気持ちええ?』

普段は…そんな事…を…
イチイチ確認なんて…して来ないのに。

私が…初めて…直哉様に
抱かれた…あの夜よりも…
よっぽど…今夜の方が…、
初めての夜の様な…そんな夜で…。

「んはぁ…、あああんッ…
あっ、直哉…様ッ…、あああんっ…」

名前を呼んでくるその声も…

私の頭や…頬を撫でて来る手も…

何もかもが…優しくて…

戸惑ってしまいながらも…

自分の胸がどきどきと…高鳴るのを感じる。

そして…こんな風に優しく抱かれると

また…直哉様に…

好きだと言ってしまいたくなる。

ギュウウと…直哉の身体に縋り付いて。

自分から…直哉の腰に

自分の足を絡めて…もっと深くまで

繋がり合いたいと求めてしまって居て。

直哉様の名前を何度も呼びながら

何度も…何度も…イってしまっていた。

抱かれた後も…ベッドの上で

直哉様に…腕枕をして貰って…。

恋人同士の様な…甘い時間を過ごした…。



『また…一花ちゃんが
…なんや頑張ってくれた時は…、
こんな風に…ご褒美…したろな?』

「直哉様に…喜んで頂ける様に
これからも、が…頑張りますっ……」

よしよしと…直哉の手に
頭を子供みたいに撫でられてしまって。

その心地良さに…
そのまま一花は
眠りに落ちて行ってしまっていた。



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ーーー
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番外編 須磨シーワールド

           ー おしまい ー


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