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カゴノトリは貴方の腕の中で鳴く
第4章 直哉様のお土産
『ほぉ~ん…、
そらええ事聞いたわ…。
……中…入り?…どれで
遊びたいか…一花ちゃんが
好きなん選んでええで?』
そう言って直哉が
錦鯉の間の襖に手を掛けると、
ガラガラと…襖を開いた。
部屋の中央には…
不自然に置かれた風呂敷包みが
2つ…並んでいる。
『とりあえず…や、赤いお土産と…
青いお土産…どっちから見たい?』
赤い風呂敷のお土産と
青い風呂敷のお土産と
どっちのお土産が見たいかと
こっちに…そう…尋ねて来て。
『どっちも…俺が一花ちゃんに
買うて来たもんやしなぁ…。
どっちも…全部自分のモンやで?』
「じゃあ…赤い方の…お土産を…」
にっ…と…直哉が口の端を曲げて。
私が…その赤い風呂敷包みの
結び目を解く様子を直哉は
ちびちびと…酒を飲みながら眺めていた。
しゅる…と…風呂敷を開いて、
その中に入っていたのは…。
所謂…大人のオモチャと…
呼ばれている…系統の品物で。
ローションとか…ローターとか
バイブ…とか…言われてるモノ…とか。
ちょっと…どこにどう使う物なのか
分からない…形の…品物もある。
『ようさんあるやろ?一花ちゃんは、
今日は…どれ使て…遊びたい?』
「…あ、あの………使い方が…
その…良く分からない…のですが…」
……何か…モノノ怪の舌みたいな
長い…リアルな舌…みたいなのとか。
それこそ…呪霊の…身体の一部みたいな
呪物…みたいな禍々しい形のもある。
その中に…可愛いピンク色をした
お団子が連なったみたいなのがあって。
透明感のある…素材のそれに
一花が自分の手を伸ばした。
「こちらの…可愛い色をしたのは
どんな風に…使うもの…なのですか?」
『ん~?なんや…それに興味が
あるんかいな…、一花ちゃんも
未経験やのに、ドスケベやなぁ…』
選べと言わたから
分からないなりに考えて
素直に色がカワイイから
色で選んだのに…。
『それは…まだ…あかんで?
そうやなぁ…今日は…これにしよか?』
そう言って…沢山ある…
遊び道具…の中から…
3つほど…選んで…
直哉が自分の手に取った。