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カゴノトリは貴方の腕の中で鳴く
第5章 オモチャ遊び

ブッブッブッブッ
ブイイイインッ…ブブッ…!

さっきまでの…振動よりも
更に強いパターンに…
本体のスイッチを操作して、
直哉が切り替えて来て。

「んああぁあぁ゛んぅッ
はぁ、はぁ、ああああぁ…んッ」

『ほら…ちゃんと…イク時は
直哉様って俺の名前…
呼びって…言うとるやろ?』

「直哉様ッ…んんぅ…
直哉、んぁあっ…んっ、さ、ま…ッ」

グリグリと…気持ちいい…
その場所をピンポイントで刺激されて。

自分でも…名前を…呼んでいるのか
喘いでいる…のか…、訳が分からなくなる。

「んあああっっ…もう…止めてッ…
…許してぇえっ…あああっぁッ
もう…やぁぁぁっ…怖いッ…!」

何度も…強烈な…絶頂感を…
感じている内に……自分が感じている
快感の…果てが見えなくて…、
もう…これ以上…イクのが…
怖くなってしまって…
ぎゅううと…直哉の身体に…縋りつく。

『……ん~?どないしたん?
気持ち良~なり過ぎて、怖なったん?』

こっちの耳元で…そう…
直哉が…優しい声と口調で、
縋り付いている一花に
声を掛けて来てよしよしと…
空いている片手で頭を撫でて来る。

「これ…嫌…だぁ…ああっ…んんッ」

『ああ、オモチャでイカされんの…
イヤなん?……じゃあ…何がええのん?
一花ちゃんは…どないされたいん?
その口で言わんと…このままやで?』

「直哉…様の……手…で…
私を……イカせ…て…下さい…ッ…」

その言葉は…自分でも…
驚く程にスムーズに自分の口から出て来た。

直哉様にオモチャで…何度も
イカされている内に…気持ちいいのに
何度も…そうなって……変になりそうなのに
自分の中で虚しさが…快感と比例して
一緒に…自分の中に募って来る…。

これに…イカされるのは…嫌だって…。

そうなる度に…その気持ちが強くなる。

ずる…っと…中から…
そのオモチャが抜かれて。



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