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カゴノトリは貴方の腕の中で鳴く
第6章 もう1つのお土産

とまぁ…人の事を…
言いたい放題に…言ってくれる。
そんな主である直哉に対して、
腹立たしい感情を…抱きつつも…。

そんな…扱いをされて…居るのに
そこまで心地が悪い感じもして無くて。

さっき…額にされた…、
戯れ…みたいなおやすみのキスを…。

嬉しいって思って居る…自分が居て。

そっと…今さっきキスされた
自分の額を確かめる様に
一花が自分の手を当てると。
自然と…口の端が曲がってしまって居て。

顔がニヤけてしまっていたのだが、
部屋の中が暗くて…このニヤケ顔も
見られる事もなくて安心したのだけど…。

自分の胸の中が…温かい気持ちで
満たされてる様な感じがして。

そのまま…すっと…、一花は
眠りの国に…落ちて行ってしまっていた。


ーー



すぅすぅ…と規則正しい
寝息を立てて眠っている。
一花の寝顔を
起してしまわない様に…
少しだけ…部屋の明るさを調整して。
直哉が…頬杖を付きながら眺める。


『キス顔はぶっさいくやけど、
ホンマ、可愛い寝顔…しとんなぁ。
いっつも、こないに
可愛い顔してくれっとったら…
チューの1つでも2つでも…
喜んでいつでも…したんねんけどなぁ…。
マンコ…慣らして解すより、
チューに慣らす方が時間掛かりそうやわ』



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