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淫夢売ります
第3章 常識の檻:一線を越える時
「さあ、この中からお客様が一番心惹かれるカードをお選び下さい」

図案はよく見ると、男女が絡み合ったり、折り重なったりなどしているものが多い。絵柄はだいぶ違うが、連想したのは浮世絵の四十八手だ。

これは・・・

「もっとも、自分の欲求に近いものを・・・選んでくださいね」

僕はゆっくりと手を伸ばす。そして、一枚選ぶ。

僕が指を指したカードをユメノがしなやかな指先で取り上げる。チラとその図案を見ると、ニッコリと飛び切りの笑顔を見せる。

「素晴らしいですね・・・お客様にピッタリのカードです。
 夢を見たいときには、このカードを身につけるか、さもなくば、枕の下に敷いて下さい。」

はい、っとカードを僕に渡す。こんなカードで?夢が?
半信半疑のまま席を立とうとすると、

「あ・・・」

ユメノがなにか事問いたげな声を上げる。

「なにか?」
尋ねるが、結局「なんでもありません」と言われただけだった。

騙されたのかも知れないな・・・と思いつつ、僕はモルフェをあとにした。

☆☆☆
自慢じゃないが、僕は勉強ができる方だった。
大学は名の通った有名処を出ており、3年前に大手と言われているある商社に入社した。キャリアは順調に積み上がり、今年の夏からは海外支店にご栄転という次第だ。

同期の中でも成果を出しており、出世も1〜2を争うスピードだと自負している。

ただ、女にはモテたことがなかった。
それには外見的な問題が大きいように思えた。身長は男性にしては低く、ずんぐりとした体型だ。顔も決して良い方ではない。しかも、小学校の頃から女子に馬鹿にされることが多かったせいもあり、女性に対してかなり気後れしてしまう。話すとき、オドオドと目が泳いでしまうのも悪いと友人からはよく言われている。

そんな友人のひとりがモルフェのことを教えてくれた。

「すっげーリアルでさ、風俗なんか目じゃねえくらいだよ。アレは金だす価値あるわ」

「夢占モルフェで淫夢が買える」というのだ。そいつ自身は何人も、何人も女を連続して犯す夢を買ったと自慢していた。

僕も、そんな夢がほしかった。そっと、手にしたカードを見る。何を意味するカードなのだろう?
とにかく、早く帰って試してみたかった。
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