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淫夢売ります
第4章 常識の檻:一線の向こう側
あの日以来、僕は毎日のように、モルフェのカードを身につけて眠るようになった。それどころか、会社に行くときも四六時中身につけて過ごすようになっていた。

こうすると、ちょっとしたうたた寝の際にも淫夢を見ることができたのだ。
淫夢はいつも電車の中での痴漢というシチュエーションだった。
どうやら、僕が買ったのはそういう淫夢だったようだ。

あるときは、大人しそうな30代くらいの既婚女性の胸を鷲掴みにして感じさせた。
また、尻を手で撫で回すだけではなく、勃起したちんこを押し付けたりもした。

夢の中の電車はいつも満員電車であるが、皆僕の行為には無関心だったし、相手の女性も多少嫌がる素振りを見せることもはあるものの、訴えたり、反抗したりすることはなかった。

そのうち、望む淫具を夢に持ち込めることに気づいた。

ある日の夢である。

もうコレが夢であることは分かっているので、僕はだいぶ大胆になっていた。
いつものように電車の中。電車は毎回微妙に路線が違うようだ。今回は地下鉄。相当に混み合っている。

キョロキョロとあたりを物色し、好みの女性を探す。
左前方にいる、メガネをかけたきれいな黒いロングヘアの女性。ベージュのカーディガンに、やや薄い小豆色のロングスカート。フリルがあしらわれている。
30代くらいだろうか。ドアによりかかり、文庫本を読んでいる。
お誂え向きに、こちらに背を向けている状態だ。

駅につき、人が動く。僕は、人の流れを利用し、ターゲットに近づく。

よし、後方のベストポジションにつけた。
僕の手元は隣に立っている別の男性が隠してくれている。後ろにいる女性も反対側を向いている。

そっと手を伸ばし、尻を触る。見た目よりボリュームがある感触、温かい・・・。
最初はそっと・・・すぐに大胆に揉みしだく。

びくんと肩が跳ねる。感じている様子がわかる。が、周囲に人が多くいるせいか、彼女は振り返ることも動くことも出てきてない。僕と彼女の尻との間にはうまい具合に隙間があり、僕の手は比較的自由に動かせる。

スカートをそっとたくし上げる。女性はうつむき、ふるふると震えだす。
恥ずかしいのか、黒髪からのぞく耳が真っ赤に染まっている。

もっと・・・恥ずかしい思いをさせてやるよ・・・。
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