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淫夢売ります
第36章 鎖とドレス:軋む檻
☆☆☆
それから僕は、全裸で両足を高く上げさせられたまま、氷川の手と『器具』で何度も何度も絶頂を体験させられた。

そして、絶頂するたびに、氷川は必ず僕に『女の子のようにイク』ことを要求してくる。最初は僅かに抵抗していたけれども、身体を貫く快感に声が押さえられなくなっていく。そして、昨日のような深い絶頂を数回経験させられたあとは、もう自分でもわけがわからなくなり、汗だくで「イク!イク!イクぅっ!!」と嬌声を上げ、全身を震わしてイキ狂っていた。

やっと氷川の『責め』が終わったときには、体中にびっしりと汗をかき、前後不覚になっていた。どれくらいの時間が経ったのかすら全くわからない。1時間だったのかもしれないし、10時間くらいイカされ続けたのかもしれない。

「いったん休憩を挟みますね」
そう言って氷川が温かいタオルで体中を拭いてくれる。頭も身体もふわふわとしている中、優しく清拭されていると、それは性感とは別の意味でとてもとても心地が良かった。

顔もそっと拭いてくれる。ここで初めて僕は、自分の顔が汗だけではなく、よだれまみれのひどい状態になっていたことを知った。アロマでも染み込ませてあるのだろうか、タオルはそれ自体良い匂いがして、それで拭われるとさっぱりするとともに、本当に幸せな気持ちになった。

こんなに連続で何度も何度も体中が弾けていくような快楽は、これまで生きてきて、全く経験がなかった。男の身で、こんなふうに感じるなんて・・・。

お尻への愛撫が、ここまで深い深い満足と幸福感を与えてくれるなんて・・・。

氷川による身体の清拭が終わる。その手が離れる瞬間、『あ・・・』と声が漏れそうになるのを必死で堪えた。なぜだろう。なんだかすごくさみしいような、切ないような気持ちがしてしまう。

「少しお休みください。次の準備をしてまいります。」
ふわっと大きめのバスタオルが身体にかけられる。温かい感じに包まれて、先程までの激しい悦楽の嵐に翻弄された僕の身体は、あっさりと意識を手放してしまったのか、あっという間に目の前が暗転した。
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