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淫夢売ります
第36章 鎖とドレス:軋む檻
☆☆☆

「・・・様・・・竹内様・・・」
とんとん、と軽く肩を叩かれている。その刺激がゆっくりと脳に伝わってきて、それから意識のピースがのろのろと集まってくる。その声が氷川のものだと気づいたのは、声をかけられてからしばらくたったときだった。

「さあ・・・ゆっくり体を起こしてください。随分汗をおかきになりましたね。こちらをどうぞ」
氷川がストローのついたタンブラーを渡してくれる。吸ってみると、スポーツドリンクのような少しだけ甘みのある爽やかな飲み物だった。冷たくてとても喉越しがいい。飲んでみて、自分がものすごくのどが渇いていることに気づく。あっという間に飲み干してしまった。

「さあ、こちらにどうぞ」
氷川がアシストしてくれて、僕はベッドの横にゆっくりと降りる。足が地面についた時、がくん、と膝が抜けそうになったが、彼女がしっかりと手を握ってくれていたので、転ぶことはなかった。さっきイキ狂った余韻なのか、足や腕がまだ震えていて、うまく力が入らない。

「いっぱい女の子みたいにイキましたからね。今度は外見も、整えてみましょう」

外見・・・?

疑問を持つ間もなく、僕は氷川に手を引かれ、施術室の隣にある更衣室に連れて行かれた。一番最初にここに来たときに僕が通された部屋だ。施術室から入ると左手に化粧台があるのは前回の記憶と変わらなかった。

「さあ、メイクをしましょう」
「え・・・?メイクって・・・?」

一応言ってみるが、ダメだった。身体に力が入らないのもあったが、氷川の有無を言わせない姿勢に押されて、そのまま、化粧台の前に座らされる。

「まずはスキンケアです。とは言え、前回からだいぶしっかりとケアしていますし、竹内様はもともとお肌がきれいでらっしゃるので、とても楽ですよ」

手際よく、化粧水、保湿を済ませていく。

「お化粧をしていきますね」
化粧下地から始まり、コンシーラーやファンデーションを塗っていく。塗られている途中はそうでもなかったが、終わった後の鏡の中の自分を見ると、少しびっくりした。肌が、驚くほどきれいに見えるのだ。
その後も、僕にはよくわからない道具をあれこれ取り出し、次々と化粧を施していく。全くこういうことに慣れていない僕はくすぐったいやら何やらで身動ぎしそうになるが、そのたびに氷川に『動かないでくださいね』と優しくたしなめられた。
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