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淫夢売ります
第37章 鎖とドレス:解放のドレス
「こちらはいかがですか?」

氷川が私にあてがったのは、幾重にもフリルが施された淡い水色を基調としたドレスだった。ロリータファッションというのだろうか、首元に少し大ぶりのリボンがあしらわれ、膝丈を少し越える程度のスカートは、ふわりと夢のように広がっていた。

ミラーの中には、ドレスをあてがわれた茶色かかったセミロングヘアの『女性』が恥ずかしそうに俯く様子が映し出されていた。

ドキドキと心臓が高鳴る。舌が口の中に張り付くくらいに乾いてしまって、私は何度も喉を鳴らすように息を呑んでいた。

「こっちも可愛らしいですね」
ふぁさっと別の服が当てられる。今度のは淡いピンク色のワンピースで、襟のあたりにフリルがついている。胸元にはプリーツが施されていて、共布のベルトでウェストを締めるようになっているようだった。ロングスリーブの袖口はシャーリングで絞られていて、おそらく身につけたら、全体的にふわりとした印象になるだろうと予想された。

こんなふうにしては、氷川は洋服を持ってきては私の身体にあてがい、そのたびに私は顔を赤らめ、胸を高鳴らせ、そして・・・興奮してしまっていた。

興奮している証拠に、私の下半身のソレは大きく膨らみ、先程からつぷりつぷりと何度も淫らな液を吐き出し続けていた。

「さあ、とりあえずおひとつ着てみましょう。
 それから、撮影を・・・」

撮影・・・?

戸惑いつつも、私は一着を選んだ。結局、最初に氷川が持ってきてくれたロリータを着ることにする。施術着を脱ぎ、ストッキングや下着を渡された。もちろん、すべて女性用だった。

一通りのアイテムを渡し終えると、氷川は撮影の準備をするからと退室していった。

これ・・・

渡された女性用のパンティを取り上げる。小さいリボンがあしらわれており、明らかに男性用のそれより布地が少ない。もしかしたら、本当はそれほど変わりはしないのかもしれないが、触った感じがサラサラとしていて、より柔らかい印象だった。
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