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淫夢売ります
第37章 鎖とドレス:解放のドレス
のろのろと立ち上がり、施術着を脱ぐ。施術着の下は何も身に着けていないので、それを脱げば全裸になる。鏡を見ると、首から上は完全に女性であるにもかかわらず、股間には猛るようにそそり立つ男のシンボルがついている。その倒錯的な姿に、また、クラリとめまいがした。

パンティに足を入れ、ゆっくりと上げてみる。股間まで上げたところで、当然のように膨らみきったペニスに邪魔されて、それ以上、上げることができなくなってしまった。どうにかして無理やりに押し込むと、ぴっちりと身体にくっつくようで、ビンと張り詰めたソレがパンティを押し上げ、不自然な形に歪んでしまう。

じわりと、パンティに先走りの沁みが広がっていく。

次いで、パットのようなものが入ったブラやガードルを身につけ、最後にドレスを着る。胸やお尻に入っているパッドのおかげか、そこは女性らしい丸みが再現されている。着ている服がふんわりしているのも相まって、どこからどう見ても『女性』になっている私が鏡の中に立ち尽くしていた。

「お着替え終わりましたね?」
いつの間にか氷川が後ろにいたようだ。自分の姿に見とれてしまっているときに、急に声をかけられ、私はビクリと肩を震わせるほどびっくりしてしまう。

氷川がゆっくりと私の手をとって微笑んだ。
「よく・・・お似合いです。では、撮影室に・・・」
手を引かれるまま、私は次の部屋の扉へと向かっていった。
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