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淫夢売ります
第39章 仮面の夜会/二夜目:ダン・ル・テリエ

嫌なら、逃げればいい。
別に、拘束されているわけではない。
周囲を見れば、大勢の人がいる。
助けを求めたっていい。
でも、だけど・・・
動けなかった。先だってのありえないほどの快感が、私をこの場から逃げることを不可能にしていた。
今度は、ノワールがバーカウンターの客の何人かと談笑を始める。言葉の端々から、どうやら何かを誘っているようだった。
これから起こることがなんなのか、私には分からなかった。
けれども、ただ確実に言えるのは、それは、私がこれまで体験をしたことがないような、私を、私の身体をもっと、もっと狂わせる何か・・・。それだけは確かだと分かっていた。
逃げることも、進むこともできず、どうしていいか分からない。
それでも、私の胸はこれから起きることに高鳴り続けていた。
別に、拘束されているわけではない。
周囲を見れば、大勢の人がいる。
助けを求めたっていい。
でも、だけど・・・
動けなかった。先だってのありえないほどの快感が、私をこの場から逃げることを不可能にしていた。
今度は、ノワールがバーカウンターの客の何人かと談笑を始める。言葉の端々から、どうやら何かを誘っているようだった。
これから起こることがなんなのか、私には分からなかった。
けれども、ただ確実に言えるのは、それは、私がこれまで体験をしたことがないような、私を、私の身体をもっと、もっと狂わせる何か・・・。それだけは確かだと分かっていた。
逃げることも、進むこともできず、どうしていいか分からない。
それでも、私の胸はこれから起きることに高鳴り続けていた。

