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淫夢売ります
第39章 仮面の夜会/二夜目:ダン・ル・テリエ
低い声が、耳朶を震わせる
何を、とは、もう言わなかった。
言われくても、私の脳内には先程から何度も、何度も同じ言葉がぐるぐると巡り続けていた。

挿れて、挿れて、挿れて
挿れて、挿れて、挿れて・・・

「ああ・・・挿れて・・・」

ついに、言葉になる。
一旦言葉になると、もう、止めることはできなかった。
狂ったように、私は懇願した。
ノワールに・・・この、黒猫の仮面の男に

「ああ!挿れて!!それを、それを!!・・・もう、挿れて挿れて挿れてぇ!!!」

ふるふると震える腰の動きの意味が変わる。
どうにかして、今、陰唇をなぞっているそれを、もっと奥に迎え入れようと私は無意識に腰を動かしていた。

「どこに・・・もだ・・・
 ほら、『観客』に聞こえるように、言えよ」

どこ・・・どこに・・・って

ノワールが言わせようとしている言葉、
いやらしい、私が口にしたことのない、言葉

一瞬の理性が私の言葉を止める。
でも・・・

きゅううっと乳首をつまみ上げられ、首を舐め上げられ
その、ゾクリとする刺激にさらされ
目の前が真っ赤になって・・・

私の理性は、吹き飛んだ。

「オマンコぉ!オマンコに挿れてぇ!!」

ふ・・・とノワールの息をつくような笑みが聞こえたかと思うと、ぬるりと陰唇を割って、待ち焦がれた刺激が私の胎内を貫いた。

「ぐうぁうあああ!!」

一気に奥まで差し込まれたバイブの圧に目の前がチカチカする。
ノワールがそれを抜き差しするごとに、小さい突起がクリトリスを擦り上げ、それも私の性感を燃え上がらせた。

「ひぃ・・・いいっ!・・・ああ、ぅぐ・・・」

喘ぎ声が声にならない。
普段、夫と交わるときには少しは意識して出しているところもあるが、今はそんな演技をする余裕なんて皆無だった。ただただ、身体の中から声が溢れ、叫びとなり、悶え、わななく。

じゅぼじゅぼと何度かそれを抽送されて、1回、2回と絶頂させられる。

「ぐうぁあああ!!」

何度目かの絶頂のあと、ノワールは、バイブレーターを何かで私の腰に固定してしまう。そのままスイッチを入れると、電動であるらしいそれは勝手に蠢き、私の中を蹂躙し始めた。

「ああっ!」
「いいね・・・次は、デリエールを仕込んでやるから」
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