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淫夢売ります
第7章 You’re My Hero:悪夢の輪廻
【You’re My Hero】
「京子ちゃん、京子ちゃん」
誰かが私を呼ぶ声がする。
うっすら目を開ける。身体が重い。ここはどこ?
私がきょろきょろとしていると、目の前の男の子が笑いながら「寝ぼけてる〜」とからかってくる。
ああ、陽くん。
やっと頭がはっきりしていた。小学校の教室。
あれ?私は何年生だっけ?
「きりーつ」
日直が号令をかけると、皆が立ち上がる。私もあわてて立ち上がった。
ああ、加賀美先生・・・。そうか、私はこの間、2年生になったんだった。
1年生のときのおじいちゃん先生である田中先生が退職して、若い加賀美先生がクラスを受け持っていた。ヨレヨレのワイシャツしか着ていなかった田中先生に比べて、いつもビシッとしたスーツを着ている。学校の先生にしては珍しいとお母さんも言っていた。
先生になって、まだ2年目だという。
よくわからないが、教え方も上手なのだと思う。クラスの子をよく呼び出して話を聞いたりもしているし、やさしいし、人気があった。
ちょっと顔が子供っぽいとレナちゃんは言うけど、それも優しそうでいいと私は思っていた。
帰りのHRが終わった。加賀美先生が私の方を向いて、手招きをする。
それを見て、ゾワッと背筋が粟立つ。
私が俯いてモジモジしていると、加賀美先生が私の席まで来た。
「おい、最上・・・先生が呼んでるんだから、ちゃんと来なきゃダメだろ」
耳元でささやくようにして言う。
イヤダ・・・・。
とっさに思い、あれ?と思う。
なんで?私嫌なんだろう?
でも、先生の目に見つめられると、ゾクゾクとして、手足がすっと冷たくなる。
私・・・怖がっている?
「先生!」
先生の後ろから陽くんが声を掛ける。
「なんだい、田島君。わからないところでも?」
加賀美先生が振り返る。あの変な感じではない普通の声。陽くんは私の幼馴染だ。いつも一緒にいて、学校も一緒で、ついでに1年生からクラスも一緒だ。
陽くんが算数のノートをぐいっと先生の方に押し付けるようにする。
「算数がめっちゃわかんねえ」
あれ?と思う。
陽くんは私はおろか、クラスの誰よりも算数が得意なはずなのに。
先生も呆れた様子だ。
「京子ちゃん、京子ちゃん」
誰かが私を呼ぶ声がする。
うっすら目を開ける。身体が重い。ここはどこ?
私がきょろきょろとしていると、目の前の男の子が笑いながら「寝ぼけてる〜」とからかってくる。
ああ、陽くん。
やっと頭がはっきりしていた。小学校の教室。
あれ?私は何年生だっけ?
「きりーつ」
日直が号令をかけると、皆が立ち上がる。私もあわてて立ち上がった。
ああ、加賀美先生・・・。そうか、私はこの間、2年生になったんだった。
1年生のときのおじいちゃん先生である田中先生が退職して、若い加賀美先生がクラスを受け持っていた。ヨレヨレのワイシャツしか着ていなかった田中先生に比べて、いつもビシッとしたスーツを着ている。学校の先生にしては珍しいとお母さんも言っていた。
先生になって、まだ2年目だという。
よくわからないが、教え方も上手なのだと思う。クラスの子をよく呼び出して話を聞いたりもしているし、やさしいし、人気があった。
ちょっと顔が子供っぽいとレナちゃんは言うけど、それも優しそうでいいと私は思っていた。
帰りのHRが終わった。加賀美先生が私の方を向いて、手招きをする。
それを見て、ゾワッと背筋が粟立つ。
私が俯いてモジモジしていると、加賀美先生が私の席まで来た。
「おい、最上・・・先生が呼んでるんだから、ちゃんと来なきゃダメだろ」
耳元でささやくようにして言う。
イヤダ・・・・。
とっさに思い、あれ?と思う。
なんで?私嫌なんだろう?
でも、先生の目に見つめられると、ゾクゾクとして、手足がすっと冷たくなる。
私・・・怖がっている?
「先生!」
先生の後ろから陽くんが声を掛ける。
「なんだい、田島君。わからないところでも?」
加賀美先生が振り返る。あの変な感じではない普通の声。陽くんは私の幼馴染だ。いつも一緒にいて、学校も一緒で、ついでに1年生からクラスも一緒だ。
陽くんが算数のノートをぐいっと先生の方に押し付けるようにする。
「算数がめっちゃわかんねえ」
あれ?と思う。
陽くんは私はおろか、クラスの誰よりも算数が得意なはずなのに。
先生も呆れた様子だ。