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淫夢売ります
第7章 You’re My Hero:悪夢の輪廻
「嘘をつけ、田島にわからなかったら、クラスの誰もわからんよ」
「ちげえよ。俺、3年生の勉強してんだ。ほら、もう九九だってできんだぜ」
「なんだ、塾の宿題か?それは塾の先生に聞けよ」
先生が陽くんのノートを取り上げてパラパラと見る。
「もう、2桁の掛け算とかやるのか・・・早すぎないか?」
「な?むずいだろ?」
先生が陽くんとの話に夢中になっているうちに、私はそっとランドセルを持って、教室から出る。まるで先生から逃げているみたいだけど、なぜかそうしなきゃいけないと思う。

どうしてもおトイレに行きたかったので、それだけ済ませてから昇降口に向かう。下駄箱まで着て、やっと一息つけた。
これで帰れる、そう思って靴を替えて帰ろうとした矢先、「最上」と声がかかる。加賀美先生の声だ。私はビクッとして、身体を固くする。

「最上は今日、宿題の提出を忘れただろう?」
そうだ・・・今日、私は宿題を家においてきてしまった。
「やったんです。でも、家に忘れてきて・・・。」
「それだって、立派な『宿題忘れ』だ」
そう言われればそうとしか言えない。私はうつむき、必死で謝る。
「ちょっと指導が必要だな。さあ、教員室においで」
先生は私の手を取ると、ぐいぐいと引っ張る。職員室で怒られるのだろうか・・・。
体をこわばらせていると、先生は職員室の前を通り過ぎ、その奥にある、「指導室」と書かれた札のかかる部屋に私を押し込めた。

「先生・・・?」

指導室はしばらく誰も使っていないのか少しかび臭かった。
テーブルが一つと椅子が2つあるだけで、窓にはブラインドが下がっていて、少し薄暗かった。

「最上、テーブルに座りなさい」
え?テーブルに?聞き間違えたのだろうか?
椅子ではなく、なぜテーブルなのだろう?
「田島が邪魔したから遅くなってしまった。あいつには、ちょっと用事を頼んだからな、今頃はもう家に帰っている頃だろう」
どうして、陽くんを邪魔者みたいに言うんだろう・・・?

なかなか動かない私に業を煮やしたのか、先生は私の体をひょいと持ち上げ、テーブルに座らせる。私の頭の中は疑問符でいっぱいだ。
こうして座ると、男性としては小柄な方である先生とちょうど目線が合う。
先生は私の目をじっと見つめる。
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