この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
淫夢売ります
第43章 淫らな選択:開かれる心
☆☆☆
杉村からはいつもの通勤時の服装で電車に乗るように、と言われたので、紺色のジャケットに白のニット、チャコールグレーのスカートという、いつもの格好で出かけることにする。スカートとパンツ、どちらにするか悩んだのだが、結局はスカートにした。
指定されたのは、7時15分発の環状線、3両目、4番目のドア近く。
少し早めに駅についた私は、一本電車を見送って、指定された車両を待った。朝の通勤ラッシュ。多くの人がスマホを片手に自分の世界に没頭している。こんなに大勢の人がいるのに、誰も自分のことを知らないし、自分も誰も知らない。大勢の中の孤立、とはこういう事を指すのかもしれない。
昨日のシーンが否応なく頭に蘇ってくる。
何本もの手で弄られる身体
あらわになった乳首
穿たれる女の芯
熱く脈打つ匂い立つ男性器・・・
肩に掛けたいつものレザーのバッグの持ち手をギュッと握る。
夢・・・夢だから・・・
それに、こうしないと、夢から醒めないから・・・
下唇を噛む。数分間隔で来るはずの電車の待ち時間が、とても長く感じる。唇が乾いている気がする。ゴクリと、何度も生唾を飲み込んでしまっていた。
アナウンスとともに、電車が滑り込んできた。大勢の人が降り、そして、乗っていく。私の身体はグイグイと奥まで押しやられ、乗った側と反対の扉近くまで追いやられてしまった。扉の前、右手には大柄な男性が、左手には背中を向けた女性が立っている。男性は吊り革に掴まっており、女性はイヤホンをして、手元のスマホで取り込んだドラマを見ているようだった。
杉村は?
見回そうにも、混雑がひどくて身動きがかなり制限される。ガタンと電車が動き始め、窓の外の景色がゆっくりと左側に流れていく。揺れた拍子に、右隣の男性に身体を寄りかからせるようになってしまう。
電車が動き始めて、しばらくは緊張していたけれども、次の駅についても何も起こらなかった。ちなみに、環状線のこちら側はしばらく開かない方の扉なので、私の後ろ側の方で人は何人か動いていたが、私の左右、後ろの人は全く動くことはなかった。
なんだろう・・・何も、ないのかな?
そう思い始めた時、明らかにお尻に当たる手に『意図』を感じた。電車の揺れとは違うリズムで動いている。
き・・・来たの?
ギュッとバッグの持ち手に力が入る。
杉村からはいつもの通勤時の服装で電車に乗るように、と言われたので、紺色のジャケットに白のニット、チャコールグレーのスカートという、いつもの格好で出かけることにする。スカートとパンツ、どちらにするか悩んだのだが、結局はスカートにした。
指定されたのは、7時15分発の環状線、3両目、4番目のドア近く。
少し早めに駅についた私は、一本電車を見送って、指定された車両を待った。朝の通勤ラッシュ。多くの人がスマホを片手に自分の世界に没頭している。こんなに大勢の人がいるのに、誰も自分のことを知らないし、自分も誰も知らない。大勢の中の孤立、とはこういう事を指すのかもしれない。
昨日のシーンが否応なく頭に蘇ってくる。
何本もの手で弄られる身体
あらわになった乳首
穿たれる女の芯
熱く脈打つ匂い立つ男性器・・・
肩に掛けたいつものレザーのバッグの持ち手をギュッと握る。
夢・・・夢だから・・・
それに、こうしないと、夢から醒めないから・・・
下唇を噛む。数分間隔で来るはずの電車の待ち時間が、とても長く感じる。唇が乾いている気がする。ゴクリと、何度も生唾を飲み込んでしまっていた。
アナウンスとともに、電車が滑り込んできた。大勢の人が降り、そして、乗っていく。私の身体はグイグイと奥まで押しやられ、乗った側と反対の扉近くまで追いやられてしまった。扉の前、右手には大柄な男性が、左手には背中を向けた女性が立っている。男性は吊り革に掴まっており、女性はイヤホンをして、手元のスマホで取り込んだドラマを見ているようだった。
杉村は?
見回そうにも、混雑がひどくて身動きがかなり制限される。ガタンと電車が動き始め、窓の外の景色がゆっくりと左側に流れていく。揺れた拍子に、右隣の男性に身体を寄りかからせるようになってしまう。
電車が動き始めて、しばらくは緊張していたけれども、次の駅についても何も起こらなかった。ちなみに、環状線のこちら側はしばらく開かない方の扉なので、私の後ろ側の方で人は何人か動いていたが、私の左右、後ろの人は全く動くことはなかった。
なんだろう・・・何も、ないのかな?
そう思い始めた時、明らかにお尻に当たる手に『意図』を感じた。電車の揺れとは違うリズムで動いている。
き・・・来たの?
ギュッとバッグの持ち手に力が入る。

作品検索
しおりをはさむ
姉妹サイトリンク 開く


