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淫夢売ります
第11章 絡まる糸:意識する私
よかった・・・。機材をしまいに行く後輩を見送り、私はやっと安堵の息をついた。

「君・・・」

ひゃ!っと変な声が出そうになる。突然後ろから声をかけられた。
振り返ると、先程会議に出席していた協力会社の重役だ。まだ、30代後半くらいだろうか。だいぶ若いが、やり手のようだ。確か、名は桜井だったか?

「とてもいいプレゼンだったよ」

手を出して握手を求めてくる。
「あ、ありがとうございます」
おずおずと私はその手をとる。桜井は、ぎゅっと力強く握りしめてくる。
その後のセリフに私は気絶しそうになる。

「ところで、どうして、君はノーパンノーブラなのかな?」

耳元で桜井は囁くと、私を先程まで会議を行っていた会議室にぐいと押し込んだ。
「いや・・・やめて」
抵抗しようと手を突っ張るが、右手を強い力で引かれ、なされるがままに抱き寄せられてしまう。
「ほら、服の下、生乳じゃないか」
右手をぐっと握ったまま、左手で服の上から胸をもんでくる。

どうして分かったの?
恥ずかしさと動揺で頭がくらくらする。

その隙をついて、桜井は左手でタイトスカートを一気にたくし上げる。
「ひゃ」
スカートに隠れていた部分が丸見えになる。ストッキングの奥に黒々と恥毛が透けている。
「随分、扇情的な格好ですね・・・。こういうのが趣味ですか?泉愛理さん」

ブラウスがはだけられ、スカートがたくし上げられた状態で顔を近づけられる。
火がついたように恥ずかしい。

「どうでしょう・・・そういうのが好きなら、私が指南して差し上げましょうか?
 それとも・・・」

とんと私を壁際に突き飛ばすと、桜井は素早くポケットからスマホを取り出し、私の姿をカメラに収めてしまった。

「この写真をばら撒くぞ・・・と脅される方が、興奮しますか?」

私は右手で胸を隠し、左手でスカートを戻すと、目をそらした。
そんなこと・・・。

「大丈夫ですよ?泉さん。嫌がることはしません。ただ、そういうのがお好きなら、私と一緒に楽しみましょうよ・・・」

私はじっと唇を噛むことしかできなかった。
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