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淫夢売ります
第12章 絡まる糸:見透かされる私
高まっていく。身体の奥から快感の波が押し寄せてくるのが分かる。

「あ・・・いい・・・いい・・来る。来ちゃう・・・」

絶頂に達しそうなその時、ガバリ、と背後の公衆電話のドアが開く。

「あんた、何してんだ?」

誰かが入ってきた。一瞬にして状況を理解する。
これを見られている。夢中でオナニーしている、恥ずかしい私の姿。
知らない人に見られちゃってる・・・!

一気に興奮が高まり、体内で何かが爆ぜたような感覚が走る。
頭が一瞬で白に染まり、意図せず、口からは絶叫がほとばしる。

「いやああ!!!!」

腰がビクンビクンと打ち震え、頭の髄まで電撃のような痺れが駆け巡る。
そのまま、私の意識はホワイト・アウトする・・・。

一体、何が・・・起こったの?
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