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Family Crossroads
第1章 プロローグ1 高橋家の場合
高橋家の夫婦の寝室。
薄明りの中に高橋健二は全裸で横たわる妻の美咲の傍らに膝をつき、左手の中指と人差し指で、濡れそぼった膣への注挿を繰り返していた。
もう一歩の手は、半起ち状態の自分のペニスをこすり上げている。
美咲はタオルケットを両手でつかみ、顔を覆うようにして声を出すのをこらえている。徐々に下腹部が熱くなり滴が流れ落ちるのを感じ始めていた。
夫の手が止まるのと同時に、腹に生暖かい迸りが放たれた。3度、4度と放たれた健二の精液が脇腹まで流れ落ちる。
健二は枕元のティッシュに手を伸ばすと、美咲の腹部ろ自分のペニスの汚れを丁寧に拭った。
「ごめん。またできなかった」
何度、夫のこの言葉を聞いただろう。もう聞かなくてもいい、聞きたくない。それでも美咲は夫の頭を赤ん坊のように自分の胸に抱きよせて言った。
「いいのよ、気にしないで。私ばかり気持ちよくなってごめんね」
本当は、指ではなく夫の物で貫いてほしかった。指でしてもらってはいるものの、気持ちよくなり始めたところで終わりである。
美咲は、いまだに 逝く ということを知らないが。とうていそこまでは達していない。これでは、生殺しだ。心の中でつぶやいたが、決して口にはできなかった。一番つらいのは夫のはずである。
薄明りの中に高橋健二は全裸で横たわる妻の美咲の傍らに膝をつき、左手の中指と人差し指で、濡れそぼった膣への注挿を繰り返していた。
もう一歩の手は、半起ち状態の自分のペニスをこすり上げている。
美咲はタオルケットを両手でつかみ、顔を覆うようにして声を出すのをこらえている。徐々に下腹部が熱くなり滴が流れ落ちるのを感じ始めていた。
夫の手が止まるのと同時に、腹に生暖かい迸りが放たれた。3度、4度と放たれた健二の精液が脇腹まで流れ落ちる。
健二は枕元のティッシュに手を伸ばすと、美咲の腹部ろ自分のペニスの汚れを丁寧に拭った。
「ごめん。またできなかった」
何度、夫のこの言葉を聞いただろう。もう聞かなくてもいい、聞きたくない。それでも美咲は夫の頭を赤ん坊のように自分の胸に抱きよせて言った。
「いいのよ、気にしないで。私ばかり気持ちよくなってごめんね」
本当は、指ではなく夫の物で貫いてほしかった。指でしてもらってはいるものの、気持ちよくなり始めたところで終わりである。
美咲は、いまだに 逝く ということを知らないが。とうていそこまでは達していない。これでは、生殺しだ。心の中でつぶやいたが、決して口にはできなかった。一番つらいのは夫のはずである。